私には年の離れた弟がいます。年をとってから出来た長男でしたので、両親はとても喜びました。父はとても怖い存在でしたが、父が弟を叱っているのをほとんど見たことがありません。私はそういう弟を見ながら、両親の愛情を全て奪っていったような気持ちになってしまいました。
 そんな中、私が結婚して実家を離れ4、5年した頃でした。父が脳梗塞で倒れてしまったのです。母と弟は日々献身的に介護を続けていましたが、そんな弟の姿を見ながら、私は「あれだけ愛情を独り占めしてきたのだから当然のこと」と心の中で肯定して実家には寄り付きませんでした。
 しかし、母や弟に全てを担わしている後ろめたさをいつも感じ続けていました。そして10年の介護の末に父は亡くなってしまったのです。母は、父の介護から膝と股関節を痛めて普通に歩くことができず、外出できないストレスで、延々と愚痴を聞かされることも多々ありました。私は長年、そんな両親や、弟達に葛藤を感じ続けてきました。
 そんな中、文先生が解かれた統一原理を学ぶ機会を与えられました。そこでの学びが私を苦しみから少しずつ解放してくれました。
統一原理を通して、『許す生き方、愛し一つになる価値観』を学びました。そして多くのことに気づかされました。姉という立場に立てず、弟に嫉妬心を抱いていた自分の心と向き合う事ができました。そして変わりたいと思いました。
 父の介護に参加できなかった後悔を母に対しては決してしないように、「もっと母の話を聞いてあげられるようになろう」そして「もっと母や家族に感謝しなければ」と強く思わされました。それから不思議と心が楽になり、実家に行く足どりも軽くなりました。実は母にも書写をすすめて、今も書いています、母は「書写すると、心が穏やかになるね」と言います。
 すると母が変わってきました。母は「人生の中で今が一番幸せ」とか「今日は話を聞いてくれてありがとう。あなたにしか、こんな話できないからね」なんて言うようになりました。
文先生の言葉を書写し、統一原理を学ぶことで、私自身の心が変わり、家族との心の葛藤も整理されていきました。文先生の言葉には、心の中に幸福を引き寄せる力があるのだと感じます。まだまだ私には乗り越えなければならない課題がたくさんありますが、あせらず一つ一つ越えていきたいと思っています。